先月、韓国のソウルで行われた日本と韓国のグラフィティアートの歴史をたどる展覧会に出展参加してきました。
本展は2002年から続く韓国と日本のグラフィティアート交流を秘蔵写真とともに振り返り、現代まで続く文化交流の一環として記念すべき展覧会でした。
また、本展覧会は日韓合同開催のはじめての展示と言うこともあり、注目度も高く、韓国釜山のグラフィティシーンのパイオニアでもある【GR1】がキュレーターとして韓国側のアーティストが会場の設営設備を行い、人選、作品制作、冊子製作、資料準備等を数ヶ月前から日本と韓国の両側で準備をしてきました。
展示序文
グラフィティは、都市の表面に痕跡を残す。しかし、その痕跡の裏側には、共に歩き、出会い、移動し、描きながら関係を築いてきた人々の時間が存在している。
本展では、韓国と日本のグラフィティライター33名が、自らの属するカルチャーの内側で直接撮影し、収集してきた写真データを通して、グラフィティシーンの表面と、その背後にある日常を共に映し出す。2002年から韓国と日本のライターたちは互いの街を行き来し、共に制作しながら関係をつないできた。この場所には、それぞれの時間の中で蓄積されてきた記録が一つの空間に集まる。完成した作品だけでなく、スポットを探し歩く過程、仲間と過ごす瞬間、偶然出会った街の風景、そして消えてしまう前に捉えられた痕跡が会場に展開される。
これらの記録は、外部の視点から観察され、収集された資料ではない。
グラフィティカルチャーの内側で実際に活動してきた私たちが、自らの視点で残してきた内部のデータである。数千枚のイメージが重なり合い、つながることで、私たちがこのカルチャーの中でどのように遊び、交流し、互いの時間と場所を共有してきたのかが浮かび上がる。
《Raw Data From The Streets》展は、残された結果だけを見せるものではない。
一つの痕跡が生まれるまでの移動と出会い、関係と時間、そして普段は見えにくいグラフィティカルチャーの内側を共に広げて見せる。

日本から韓国に到着したその日の夜は翌日に控えたオープニングのため、最終調整を行い深夜まで準備を行いました。
そして当日はメインの写真展示会場の横で、アーティストのキャンバス作品が展示され、各アーティストの冊子がリリースされました

当日の夜には展覧会場の壁面に即興でアートセッションが行われ、交わることのなかったアーティストたちも1つの壁に集まりました

今回の展覧会で、
言葉や国境を超えるアートの力を再確認し、日本と韓国の文化交流が未来へとつながる歴史的な1日になりました。
展示期間は終了しましたが、壁画は現存しています。お近くにお越しの際はぜひご覧ください。
そして、ご協力いただいた皆様、展示会場の関係者様、本当にありがとうございました。
これからもアートを通した交流を継続し、次世代に繋げれる文化を作り続けていきます。
<Raw Data From The Streets>展
2026. 8. 5. – 8. 16.
Venue
Artist Residency HAEUM @haeum_saedeul